私の結婚祝いの思い出で、一番先に思い出すのが、知人から頂いた包丁セットです。
この包丁セットには、知人の、私に毎日キッチンで旦那様に美味しいお料理を作って下さいという意味が込められていると解釈した私に対して、
母達、周囲の感じ方は、大きく異なり、結婚というお祝いの品に、刃物類を贈るという認識を疑うという批判が集中して、私のように、知人のかたを持つ人が少なくて、困ってしまった事が、未だに、記憶に強く残っているのです。
このように、人それぞれの解釈の仕方は異なるので、私は、友人や、親戚のお祝いには、現金以外は、相手から、希望品名が無い限り贈らないようにしています。
本当は、現金というのは、いつの間にか消えて行って、思い出として残らない事が多々あるので、ちょっとさみしい気もするのですが、相手の望む品で無かったら、喜んでもらえないのではないかという思いもあって、いつの間にか、現金主義になってしまいました。
特に親しい人には、5万円。知人関係程度の方には、3万円という金額も、わが家では定番の額にほぼなりつつあるのですが、昨今の結婚祝いの額はどの程度が妥当とみなされているのでしょう。
と時々、不安になる事もあるのですが、夫曰く、他人様の金額を気にする事なく、わが家の家計を圧迫しない金額を気持ちを込めて贈れば其れで良いのだと。
振り返ってみれば、我々夫婦の結婚祝いでは、著名な版画家の作品とか、新居で使用するようにと壁掛け時計も頂き、数十年経った今でも、活用させて頂いているのですが、
古くなって、処分しようと思う品であっても、贈って下さいました人の顔を思い出すと、その気持ちがなえてしまうという品もあって、
結婚祝いというのは、本当に難しいものだと痛感しています。
やはり、当分、わが家は現金で、相手様の欲しい品の購入の足しにしてもらうだろうと思うのです。